代表メッセージ
PROFILE
1976年、鹿児島生まれ。西原商会の創業者の長男として、倉庫を遊び場にして育つ。一橋大学卒業後、現在のKDDI株式会社に入社。自分にいちばん向いていない仕事にチャレンジしたいと企画部門を志望。法人系ネットワークサービスの企画に携わり、年間400億円規模のビジネスの立ち上げに参加。5年間勤めた後に、西原商会へ。2012年に代表取締役に就任、現在に至る。趣味は飲み会。みんなで集まって、みんなで楽しむことが好き。学生時代はDJとしてイベントをオーガナイズしていたというサービス精神は歳を重ねた今もなお健在。
代表メッセージ
親父に怒られたのは、
あの時の一度だけ。

下が倉庫で、上が自宅。学校から帰って「ただいまー!」って言うと、受付のお姉さんが「おかえりー!」と返してくれるような環境で育ちました。中学生の頃でした。ある日突然、親父が「おまえ、継ぐか?」と聞いてきたんです。僕は「継ぎます」と即答した。まわりの大人たちは「会社背負っていけるのか?」「おまえで大丈夫か?」なんて心配した。確かに、継ぎますって言ってみたものの、何をどうすればいいのかさっぱりわからない。勉強すれば、社長業がうまくなるとも限らない。社長とは、当時の僕にとってはかなり漠然としたものでした。親父からああしろこうしろと、うるさく言われることもなかった。ただ、一度だけこっぴどく怒られたことがある。小学生の時のことだ。倉庫が遊び場だった僕は、いつものように社員さんにからんで、ちょっかい出したり出されたりしていた。何かのはずみで僕が社員さんたちに「おまえらクビだー!」と言ってしまったんです。これ、ものすごい怒られまして。「社員のみなさんがいるから、おまえは生活できるんだぞ。うちの会社は社員が一番大事なんだぞ」と。他のことは覚えていないのですが、その時のことだけは強烈に覚えています。

代表メッセージ
おかげさまで伸び盛り。
みんなの会社、西原商会。

東京の大学を卒業後、大手通信会社に5年間勤務したのちに西原商会へ。2012年3月、僕は西原商会の社長になった。創業者と同じようにやれなきゃいけないという変なプライドは捨てることにした。もっと大事にしなきゃいけないことがある。それは「西原商会はみんなの会社だ」ということ。うちは社員が一番大事。それこそ創業者である親父が一番こだわってきたことだ。ワンマン経営ではなく、みんなの会社としてやっていくために何が必要か。まず、おなじ志を持った仲間だ。仲間集めである採用活動は自分の一番の仕事だと思って説明会では必ずマイクを握った。東西南北に気の合う仲間が増えた。コロナ禍という辛抱の時期も乗り越えることができた。みんなの会社・西原商会は、2022年度に売上1000億円を超えた。みんなで喜んだし、僕も嬉しかったけど、社員みんなも思ったはずだ。「数字よりも大事なことがあるよな」と。「会社が大きくなると、セクショナリズムとか大企業病とか、課題が出てきませんか?」と聞かれることがある。正直、これもピンとこない。会社が大きくなると、挑戦の機会が増える。選択肢も増える。好きなことをやれる自由も増える。だから社員がますますイキイキしている。挑戦したい人には、いいことだらけの環境だからだ。

代表メッセージ
成長も大事だけど、
「面白い」はもっと大事。

M&Aした名古屋の製菓メーカーの製造ラインに飛び込んで、地元の人より地元に馴染んで製造会社を盛り上げる3年目の社員がいる。彼女ならアフリカの部族にも営業できるんじゃないかと僕は密かに期待している(笑)。2回目の産休育休明けなのに飲み会にいつも参加している中堅社員には「無理しなくていいよ」と声かけるんだけど、なぜか率先してやってくる。もっと飲みましょうとまで言われる(笑)。みんな自分を生きている。自分のやりたいことを、自分のできる限り頑張っているみんなの姿を見るのは嬉しい。誇らしい。最近は福利厚生が充実している会社が人気だと聞く。僕はこう思う。休みが1日多い会社より、週に5日好きな仲間と好きな仕事をできるほうが楽しくないか?何日休めるかよりも、毎日熱中できるかで選んだほうが楽しくないか?仕事ってそのくらい面白いものだと思う。西原商会はこれからも成長します。数字のためではなく、みんなでもっと面白い会社にするために。発注管理システムや自動倉庫など、ITで解決できることは全部取り組んで、生産性もぐんと高まりました。海外事業も徐々に伸びています。まだまだの規模ですが、アジアだけでなく、イギリス・ロンドンといったヨーロッパへも進出。なぜロンドンかって?だってカッコいいじゃないですか(笑)。売上も大事だけど、冗談言い合ったり、笑ったりして、人間らしく生きていく。その方が絶対楽しいですから。

home TOP MESSAGE